スマートフォンでオーディオブックを聴く人物とヘッドホン、本

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オーディオブック無料の賢い使い方5選!体験版と完全無料アプリ徹底比較

こんにちは。オトナレッジ運営者のmomoです。

「オーディオブックを試したいけど、いきなり有料は不安…」「無料で使えるサービスはないの?」と、賢く情報収集を始めているあなた。素晴らしいと思います!「聴く読書」は、通勤中や家事の合間を最高のインプット時間に変えてくれる強力なツールですが、自分に合うかどうかわからないまま契約するのは勇気がいりますよね。

オーディオブックを無料で聴く方法は、実はひとつではありません。最新作が聴ける主要サービスの「無料体験」から、登録なしで使える「完全無料」のアプリ、さらにはYouTubeや図書館の活用法まで、選択肢は多岐にわたります。それぞれの特徴や「なぜ無料なのか?」を知らないまま利用すると、「思わぬ料金が発生した」「聴きたい本がなかった」と後悔してしまうかもしれません。

この記事では、Audibleやaudiobook.jpの無料体験の違いから、解約方法の注意点、おすすめの無料アプリ、小説やビジネス書といった目的別の賢い使い方まで、オーディオブックを無料で楽しむためのすべてを網羅的に解説します。

この記事を読むと分かること

  • オーディオブックを無料で聴く方法の全体像
  • 「無料体験版」と「完全無料サービス」のメリット・デメリット
  • Audibleとaudiobook.jpの無料体験の賢い使い方と注意点
  • 青空朗読やYouTubeなど、ずっと無料で使えるサービスの特徴

あなたに最適な無料オーディオブックの見つけ方、そして「聴きっぱなし」にしない活用法が分かり、今日からコストゼロで知的なオーディオライフをスタートできますよ。


オーディオブック無料の2大タイプ!「体験版」と「完全無料」を徹底比較

無料体験版と完全無料サービスの2つのタイプを比較する

イメージ画像:oto-knowledge.com

オーディオブックを無料で利用する方法は、実はとてもシンプル。大きく分けて2種類しかありません。まずはこの違いをしっかり押さえることが、賢く使いこなすための一番の近道ですよ。それぞれの特徴と、この記事で深掘りする5つの主要な選択肢を見ていきましょう。

そもそも「オーディオブック無料」には2種類ある

「オーディオブック 無料」と一口に言っても、その「無料」の意味合いは大きく2つに分かれます。ここ、すごく大事なポイントなのでしっかり押さえておきましょう。

1. 期間限定の「無料体験」
これは、Audible(オーディブル)やaudiobook.jp(オーディオブックドットジェイピー)といった、大手有料サービスが「まずはお試しください」と提供しているキャンペーンのことです。有料プランと全く同じ内容(最新作を含む聴き放題など)を、一定期間だけ無料で体験できるのが特徴ですね。

2. 恒久的な「完全無料」
こちらは、青空朗読やYouTube、kikubon(キクボン)の一部サービスのように、利用に一切料金が発生しない(あるいは、ずっと無料で使えるプランがある)サービスを指します。会員登録すら不要な場合も多く、とにかく気軽に始められるのが魅力です。

「どっちがお得なの?」と思うかもですが、これは目的次第。それぞれのメリットとデメリットを、もう少し詳しく比較してみましょう。

「無料体験」 vs 「完全無料」 徹底比較

タイプ 主なサービス メリット デメリット
① 無料体験
(期間限定)
Audible
audiobook.jp
・最新のビジネス書やベストセラー小説が聴ける
・作品数が圧倒的に多い(例: Audibleは12万冊以上)
・プロのナレーターや俳優による高品質な朗読
・アプリが高機能(再生速度調整、オフライン再生など)
・期間終了後は自動で有料プランに移行する
解約手続きが必要(忘れがち!)
・登録にクレジットカード情報が必要
・無料期間は1回限り
② 完全無料
(恒久的)
青空朗読
kikubon(一部)
YouTube
図書館
ずっと無料(解約や課金の心配なし)
・登録不要で今すぐ使えるものも多い
・思わぬ名作やニッチな作品に出会える
最新作は聴けない(著作権切れの作品が中心)
・作品のラインナップが限定的
・朗読の品質にバラつきがある(特にYouTube)
・アプリの機能がシンプルな場合が多い

どうでしょう?こう見ると、違いは明確ですよね。
「とにかく今話題のベストセラーを聴きたい!」「聴く読書が自分に合うか、最高の品質で試したい!」という方は、間違いなく①の「無料体験」がおすすめです。

一方で、「解約手続きとか面倒…」「お金の心配を一切せず、気軽に文学作品とかを楽しみたい」という方は、②の「完全無料」サービスが向いています。

この記事では、この両方のタイプから、代表的な5つの方法+αを深掘りしていきますよ。あなたの目的に合わせて、賢く使い分けていきましょう。

タイプ1:Audibleの30日間無料体験

さて、まずは「無料体験」の代表格、Amazonが提供する「Audible(オーディブル)」から見ていきましょう。おそらく日本で最も利用者が多い、オーディオブック界の巨人ですね。

Audibleの最大の魅力は、なんといっても「30日間の無料体験」です。この30日間、あなたは月額1,500円の有料会員とまったく同じサービスを受けられます。

じゃあ、具体的に何がスゴイのか?

圧倒的なラインナップ「12万冊以上」

まず、聴き放題の対象作品数が12万冊以上(2024年時点)と、他のサービスを圧倒しています。この「12万冊」という数字、ただ多いだけじゃないんですよ。

  • 話題のビジネス書・自己啓発書:『夢をかなえるゾウ』『嫌われる勇気』『学びを結果に変えるアウトプット大全』といった鉄板ベストセラーから、話題の新刊まで幅広くカバーしています。
  • 人気小説・エンタメ:東野圭吾さんの作品群、『ハリー・ポッター』シリーズ全巻、『本好きの下剋上』のようなライトノベルまで、ジャンルが本当に広いです。
  • 洋書・語学学習:英語学習者にとっても宝の山。有名なビジネス書や小説の「英語版」も多数聴き放題に含まれています。

「聴く体験」そのもののクオリティ

もう一つの強みが、ナレーションの質です。ここが完全無料サービスとの決定的な違いかもしれません。

Audibleは、単なる朗読ではなく「耳で楽しむエンタメ」としてコンテンツ制作に力を入れています。例えば…

  • 著名な俳優・声優による朗読:高橋一生さん、杏さん、堤真一さんといった実力派俳優や、神谷浩史さん、沢城みゆきさんのようなトップ声優が朗読する作品が多数あります。これはもう、ファンにとっては「ご褒美」ですよね。
  • Audibleオリジナルコンテンツ:Audibleでしか聴けない限定のポッドキャスト番組や、書き下ろしオーディオドラマも豊富です。

「オーディオブックって、本当に内容が頭に入ってくるの?」「集中できる?」と不安な方こそ、この最高品質の「聴く体験」を無料で試せるAudibleは、最適なスタート地点と言えます。

無料体験の登録にはAmazonアカウントとクレジットカード情報が必要ですが、後述する「解約」さえ忘れなければ、1円もかからずにこの世界を30日間満喫できますよ。

30日間あれば、気になっていた本を3〜4冊は余裕で聴き終えられます。これだけでも数千円分の価値がありますよね!

Audible無料体験の注意点と解約方法

はい、ここが最重要ポイントです。Audibleの無料体験を利用する上で、絶対に知っておかないといけないのが「解約」について。

「無料だと思って登録したら、いつの間にか料金が引き落とされていた…」

これはサブスクあるあるですが、Audibleでも起こりがち。なぜなら、無料体験期間(30日間)が終了すると、自動的に有料会員(月額1,500円)に移行する仕組みだからです。

でも、安心してください。回避策は簡単です。そして、Audibleの解約にはちょっとした「罠」があるので、そこも詳しく解説しますね。

最大の注意点:Audibleは「アプリ」から解約できない

これが一番ハマりやすい罠です。多くの方が、いつも使っているスマホのAudibleアプリを開いて「設定」や「アカウント」を探します。でも…どこにも「解約」や「退会」のボタンがないんです。

焦りますよね(笑)。

Audibleの解約は、必ず「Webブラウザ」から行う必要があります。

スマートフォンの場合:SafariやChromeといった「ブラウザアプリ」を開く

「Audible」と検索して、公式サイト(Audible.co.jp)にアクセス&ログイン

PC版サイト(デスクトップ版サイト)を表示させる

アカウントサービス内の「退会手続きへ」から解約

この「PC版サイトを表示させる」のが少し分かりにくいのですが、スマホのブラウザの設定(Chromeなら右上の「…」など)から切り替えられます。

正直、ちょっと不親切だなと感じる部分ですが、この手順さえ知っていれば大丈夫です。

momoおすすめ!「解約忘れ」を100%防ぐ最強テクニック

「30日後とか、絶対に忘れる自信がある…」というあなた(私もです)。

一番確実で、心からおすすめする方法があります。それは…
「無料体験に登録したら、その日のうちに(または翌日にでも)解約手続きをしてしまう」ことです。

「えっ?解約したら、その瞬間から聴けなくなるんじゃないの?」

ご安心ください。Audibleは、解約手続きを完了した後でも、当初の無料体験期間(30日間)が終わるまでは、すべての聴き放題サービスを使い続けることができます。

すごくないですか?

つまり、「登録」と「解約」をセットでやっておけば、料金発生のリスクは完全にゼロ。あとは、残りの29日間を「いつ終わるんだっけ?」とビクビクすることなく、心置きなくオーディオブックを楽しめる、というわけです。

これはもう、使わない手はありません。Audibleの無料体験は、「登録したら即解約」。これを合言葉にしておきましょう。

タイプ2:audiobook.jpの無料体験と比較

日本国内のオーディオブックサービスとして、Audibleと人気を二分する存在が「audiobook.jp(オーディオブックドットジェイピー)」です。運営しているのは株式会社オトバンクという日本の企業ですね。

こちらももちろん、聴き放題プランの無料体験が用意されています。Audibleと何が違うのか、気になりますよね。比較してみましょう。

項目 Audible audiobook.jp
運営会社 Amazon (米国) 株式会社オトバンク (日本)
無料体験期間 30日間 14日間(※)
聴き放題対象 12万冊以上 1.5万冊以上
月額料金(税込) 1,500円(プランは1つ) 1,330円(年割プランあり
得意ジャンル 全方位(洋書、小説、エンタメ) 日本のビジネス書、自己啓発書
ナレーター 俳優、声優など豪華キャスト多数 プロのナレーターが中心

(※)audiobook.jpの無料期間は通常14日間ですが、ベースのリサーチテキストにもある通り、キャンペーンや提携サイト経由で30日間に延長されることもあります。申し込む時に確認してみてくださいね。

「日本のビジネス書」ならaudiobook.jp

この比較表で一目瞭然なのが、audiobook.jpの「得意分野」です。

Audibleが全方位型なのに対し、audiobook.jpは明らかに「日本のビジネス書・自己啓発書」に力を入れています。運営会社が日本のオトバンクということで、国内出版社との連携が非常に強いんですね。

「オーディオブックで、とにかくビジネススキルを上げたいんだ!」
「日本の著名な経営者やマーケターの本を聴きたい」

という目的がハッキリしている方にとっては、Audibleよりもaudiobook.jpのラインナップの方が魅力的に映る可能性が高いです。聴き放題対象の1.5万冊は、Audibleの12万冊に比べると少なく見えますが、ビジネスパーソン向けの「知りたい」が凝縮されているイメージですね。

また、料金体系に「年割プラン」(年額9,990円)があるのも特徴。もし無料体験後に継続利用するとなった場合、年割なら月額換算で約833円となり、Audibleのほぼ半額で利用できます。このコストパフォーマンスも大きな魅力です。

解約も、Audibleのような分かりにくさはなく、サイト上からスムーズに行えますよ。

体験版は「最新作・話題作を試したい」人におすすめ

ここまで、Audibleとaudiobook.jpという2大「無料体験」サービスを見てきました。

どちらも「無料」とは言え、その中身は月額1,300円〜1,500円の有料プランそのものです。後で紹介する「完全無料」サービスとは、聴けるコンテンツの「質」と「量」が根本的に異なります。

無料体験は、以下のような方にこそ、強くおすすめしたいですね。

  • 今、本屋で平積みになっているベストセラーを聴きたい
  • 話題の小説や、好きな俳優が朗読している作品を試したい
  • とにかくたくさんの作品(12万冊以上)の中から選びたい (→Audibleがおすすめ)
  • 日本のビジネス書や新刊を集中して聴きたい (→audiobook.jpがおすすめ)
  • 「聴く読書」が自分に合うか、最高の品質で判断したい

特に「オーディオブックってどうなの?」と半信半疑な方。せっかく試すなら、最高の環境で試さないともったいないですよ。無料体験は、そのための絶好の機会です。

例えば、Audibleの30日間で、気になっていた3,000円のビジネス書1冊と、2,000円の小説2冊を聴き終えたとします。これだけで、合計7,000円分の書籍代が浮いたことになりますよね。もちろん、解約忘れさえしなければ、あなたの支払いは0円です。

これはもう、「試す」というより「無料でインプットしきる」という感覚かも。解約の手間(と言っても数分ですが)を惜しまない方にとっては、これ以上ない無料のインプット方法だと言えます。

無料体験は「タダで試せる」だけじゃなく、「タダで数冊分の元が取れる」イベントなんですよ。

タイプ3:「青空朗読」で文学作品を聴く

さて、ここからは「完全無料」のサービスの世界です。解約の心配一切なし!

その筆頭が、この「青空朗読」です。名前からして素敵ですよね。

「青空朗読」は、その名の通り、著作権が切れた文学作品(いわゆる「青空文庫」に収録されている作品)を、ボランティアの方々が朗読し、無料で配信している非営利のサービスです。

会員登録も、ログインも一切不要。
スマートフォンに「青空朗読」のアプリ(iOS/Android対応)をダウンロードするか、Webサイトにアクセスするだけで、今すぐ聴き始めることができます。この手軽さ、最高です。

じゃあ、どんな作品が聴けるのか?

「青空朗読」で聴ける名作の例

  • 夏目漱石『こころ』『夢十夜』『吾輩は猫である』
  • 芥川龍之介『羅生門』『蜘蛛の糸』『鼻』
  • 太宰治『走れメロス』『人間失格』『斜陽』
  • 宮沢賢治『銀河鉄道の夜』『注文の多い料理店』
  • 江戸川乱歩、与謝野晶子、森鴎外、樋口一葉…などなど

学校の教科書で読んだ、あの名作たちがズラリと並びます。これが全部無料なんです。

なぜ無料なの?

それは、収録されている作品がすべて「青空文庫」の作品、つまり著作権が消滅した(パブリックドメインの)作品だからです。そして、朗読もプロのアナウンサーや一般の朗読愛好家の方々が、ボランティア(無償)で提供してくれているからなんですね。(出典:青空朗読 公式サイト

朗読の質は、正直なところプロが読むAudible作品とは異なります。でも、それが逆に「味」があるんです。機械的ではなく、作品への愛情がこもった温かみのある朗読が多く、私は寝る前のリラックスタイムによく利用しています。

もちろん、最新のビジネス書やベストセラー小説はありません。でも、「日本の近代文学をじっくり聴きたい」「教養を深めたい」「登録なしで今すぐ無料で使いたい」という方にとっては、スマホに入れておかない理由がない、最高の無料アプリですよ。

タイプ4:「kikubon」でSFやミステリーを聴く

次に紹介する「kikubon(キクボン)」も、非常にユニークな「ほぼ無料」のサービスです。

kikubonは、プロの声優による朗読が最大の特徴であるオーディオブック配信サイトなんですが、面白い仕組みを採用しています。

無料の会員登録をするだけで、なんと700作品以上が「無料(0ポイント)」で聴けてしまうんです。(※ベースリサーチテキスト情報より)

「え、青空朗読と何が違うの?」と思いますよね。
kikubonの無料ラインナップが際立っているのは、その「ジャンル」です。

エンタメ・ジャンル小説に強い

青空朗読が「純文学」の宝庫だとしたら、kikubonは「SF、ミステリー、ファンタジー、怪談」といった、エンターテイメント性の高いジャンル小説に強いんです。

もちろん、太宰治や芥川龍之介といった文豪の作品(これも青空文庫ベースですね)も多数無料ラインナップに含まれています。

しかし、それに加えて、例えば…

  • 田中芳樹さんの『銀河英雄伝説』の一部(外伝など)
  • 江戸川乱歩、夢野久作、小栗虫太郎などの怪奇・探偵小説
  • その他、現代の作家の短編SFやファンタジー(許諾を得て無料配信されているもの)

こういった、「ちょっとマニアックだけど、刺さる人にはすごく刺さる」作品群が無料で聴けるのが、kikubonの最大の魅力です。

プロ声優による「演技」

そして、もう一つの特徴が「朗読の質」。kikubonは「声と演技で楽しむ」をコンセプトに掲げており、朗読を担当するのはすべてプロの声優さんです。

青空朗読の温かみのある「朗読」とはまた違い、こちらはキャラクターの演じ分けなども含めた「オーディオドラマ」に近い感覚かもしれません。アニメやゲームが好きな方、声優さんのファンにとっては、たまらないサービスですよね。

「純文学はちょっと難しくて眠くなっちゃう…」「どうせならエンタメ系の小説を無料で聴きたい!」という方は、kikubonの無料会員登録は絶対に損がない選択ですよ。

タイプ5:YouTubeの「朗読チャンネル」活用術

最も手軽で、おそらく多くの人がすでに(無意識にかもですが)利用しているのが「YouTube」でしょう。

YouTubeで「オーディオブック」や「朗読」と検索してみてください。それこそ星の数ほどの動画が見つかります。これらも立派な無料オーディオブックのソースです。

ただ、玉石混交なのも事実。そこで、YouTube朗読チャンネルを「目的別」に3タイプに分類して、活用術を考えてみました。

①「文学作品」朗読チャンネル

これは「青空朗読」のYouTube版とも言えるチャンネル群です。青空文庫に収録されているような著作権切れの名作(『走れメロス』『銀河鉄道の夜』など)を、個人やグループが朗読してアップしています。
メリット:登録不要。作業用BGMとして流しっぱなしにしやすい。
デメリット:朗読の質はチャンネル次第。広告が途中で入る。

②「睡眠導入・作業用BGM」チャンネル

「眠れる朗読」「作業用BGM」などを謳うチャンネルです。穏やかで落ち着いたトーンの声で、物語や詩をひたすら読み聞かせてくれます。元アナウンサーやプロのナレーターが配信している高品質なチャンネルも多く、実用性は非常に高いですね。
メリット:リラックスや集中が目的と明確。数時間続く長い動画も多い。
デメリット:作品を楽しむというより「BGM」としての側面が強い。

③「ビジネス書・名著 要約」チャンネル

これは厳密にはオーディオブック(全文朗読)ではありませんが、「聴く読書」の仲間として非常に強力です。
人気のビジネス書や難解な名著の内容を、10分〜20分程度で分かりやすく解説・要約してくれるチャンネル(『中田敦彦のYouTube大学』などが有名ですね)。
メリット:短時間で効率よく本の概要を「聴いて」インプットできる。
デメリット:あくまで「要約」。著者本来のニュアンスや細部は伝わらない。

このように、「YouTube」と一言でいっても使い方は様々。「特定の作品を全文聴きたい」というよりは、「何か聴き流したい」「短時間で概要を知りたい」といったニーズに応えてくれる、万能なプラットフォームと言えそうです。

YouTube Premium会員(広告なし)なら、最強の無料オーディオブックアプリの一つになりますよね。

YouTube朗読の合法性と注意点

手軽で最強に見えるYouTubeですが、私たちが賢いリスナーとして、一つだけ知っておくべき重要な注意点があります。それは「著作権」の問題です。

「YouTubeで聴けるんだから、全部OKなんでしょ?」と思っていると、ちょっと危険かもしれません。

YouTubeで配信されている朗読がすべて合法とは限らない、というのが現実です。

OK(合法)なケース:

  • 青空文庫など、著作権が切れている(パブリックドメインの)作品の朗読。(例:『走れメロス』)
  • 著者や出版社から「公式に」許可を得て配信している朗読。(例:出版社の公式チャンネルなど)
  • 配信者自身のオリジナル作品(自作小説など)の朗読。
  • 「要約」チャンネルなど(著作権法上の「引用」の範囲内と主張されるもの)。※ここはグレーゾーンも含む

NG(違法)なケース:

  • 現在も著作権が保護されている小説やビジネス書(例:東野圭吾さんの最新作など)を、著者や出版社の許可なく「全文」朗読している動画。

残念ながら、明らかに違法と思われる(最新のベストセラー小説をまるまる読み上げているような)チャンネルも、検索すると出てきてしまいます。

そうした動画を視聴することは、その本を書いた著者や、本を出版した出版社の利益を不当に奪う行為(=海賊版)を、間接的に応援してしまうことにもなりかねません。

私たちが無料オーディオブックを楽しむ際は、「なぜ無料なのか?」を意識することが大切です。青空文庫の作品を選んだり、公式と分かるチャンネルを選んだりする。そうした小さな心がけが、クリエイターを守り、文化を育てることにも繋がります。

【安全なチャンネルの見分け方】
動画の概要欄(説明欄)を見て、「出典:青空文庫より」「(著者名)許諾済み」といった記載がしっかりあるチャンネルを選ぶと安心ですよ。

番外編:公共図書館の電子書籍サービス

さて、「5選」を紹介しましたが、最後にもう一つ。見落としがちですが、実は「最強」かもしれない無料ソースを紹介します。それが、あなたの街の「公共図書館」です。

「え、図書館って、本を借りに行くところでしょ?」と思いますよね。それが、今や進化しているんです。

近年、多くの自治体で「電子図書館サービス」が導入されています。これは、図書館の利用カード(司書さんに発行してもらう、あのカードです)を持っていれば、インターネット経由で電子書籍やオーディオブックを無料で借りられるという、とんでもなく便利なサービスです。

例えば、ベースリサーチテキストにもあるように、東京都の世田谷区や渋谷区といった先進的な自治体では、すでにオーディオブックの貸し出しが積極的に行われています。

図書館サービスのメリットとデメリット

メリット:

  • Audibleなどで有料販売されている(聴き放題対象外の)人気作品や最新作が、ラインナップにある可能性がある。
  • 利用はもちろん完全無料
  • 「無料体験」のように、解約忘れの心配が一切ない。

デメリット:

  • 人気作品は、当然ながら「予約待ち」になることが多い。(例:10人待ち、など)
  • 貸出期間が決まっている(例:2週間)。期間が過ぎると自動的に聴けなくなる。
  • そもそも、お住まいの自治体が電子図書館サービスを導入していないと使えない。

どうやって調べるの?

今すぐ、「(あなたの自治体名) 電子図書館」または「(あなたの自治体名) 図書館 オーディオブック」で検索してみてください。

もし、あなたの街の図書館がこのサービスを導入していたら、これは使わない手はありません。Audibleやaudiobook.jpの無料体験で聴けなかったあの本が、数ヶ月待てば無料で聴けるかもしれないのですから。

無料体験のように即時性はありませんが、長期的な「無料オーディオブック・ポートフォリオ」に組み込むべき、強力な選択肢ですよ。

私も地元の図書館を調べたら、電子図書館やってました!さっそく人気作を予約待ちしてます(笑)。

オーディオブック無料の賢い使い方!目的別おすすめ戦略

オーディオブックサービスを目的別に使い分ける戦略を示す

イメージ画像:oto-knowledge.com

さて、ここまで「無料体験」から「完全無料」、そして「図書館」まで、6つの無料オーディオブック・ソースを紹介してきました。
「選択肢が多すぎて、結局、自分はどれを使えばいいの?」と迷ってしまったかもしれませんね。

大丈夫です。ここでは、あなたの「目的」に合わせて、どのサービスをどう使い分けるべきか、具体的な「戦略ポートフォリオ」を提案します!


ビジネス書を無料で聴きたいあなたへ

「仕事のスキルアップや自己投資のために、話題のビジネス書を無料で聴きたい!」
素晴らしい目的意識ですね。時間は有限ですから、インプットは効率的に行いたいもの。

この場合の最適解は、「体験版」と「図書館」をフル活用する戦略です。

【ビジネス書 無料戦略ポートフォリオ】

  1. 【メイン火力】audiobook.jp の無料体験(14日間〜)
    まずは日本のビジネス書に強いこちらからスタート。この期間に、気になっていた本を3〜4冊、集中して聴きまくります。(※もちろん、登録後すぐに解約手続きを!)
  2. 【第2火力】Audible の無料体験(30日間)
    audiobook.jpの体験が終わったら、次にAudibleに登録。audiobook.jpにはなかった話題のベストセラーや、洋書のビジネス書、Audibleオリジナルコンテンツをここで聴きます。
  3. 【長期戦】公共図書館 の電子図書館サービス
    ①②と並行して、地元の電子図書館で読みたいビジネス書を片っ端から「予約」しておきます。人気作は数ヶ月待ちもザラですが、忘れた頃に順番が回ってきます。無料体験が終わった後の、強力な「受け皿」になってくれますよ。
  4. 【日常使い】YouTube のビジネス書要約チャンネル
    日々の情報収集や、「この本、買う(聴く)価値あるかな?」という当たりをつけるために活用します。短時間で概要をインプットできます。

この戦略、かなり強力だと思いませんか?

ポイントは、無料体験を「同時」に始めず、「ずらす」ことです。
例えば、まずaudiobook.jpの14日間無料体験に登録し(即解約!)、14日間みっちり聴き倒す。それが終わった翌日に、今度はAudibleの30日間無料体験に登録する(これも即解約!)。

これだけで、合計44日間、つまり約1ヶ月半もの間、途切れることなく無料で最新のビジネス書を聴き続けることが可能になります。

その間に図書館の予約が1冊でも回ってくれば、さらに無料で聴ける期間を延ばせますよね。

「でも、1ヶ月半経ったらどうするの?」
そこからは、YouTubeの要約チャンネルで効率よく情報をキャッチアップしつつ、図書館の予約待ちを気長に待つターンに入ります。あるいは、この1ヶ月半で「聴く読書」の絶大な効果を実感し、「これは月額1,500円(または年割833円)払う価値がある」と判断して、有料会員になるかもしれません。

どちらにせよ、あなたはこの戦略で1円も損することなく、膨大な知識を無料でインプットできるんです。

小説・文学作品を無料で楽しみたいあなたへ

「通勤中や休日に、物語の世界にどっぷり浸りたい」
「エンタメとして、面白い小説を無料で聴きたい」

わかります。ビジネス書もいいですが、やっぱり純粋な「楽しみ」としての読書(聴書)も最高ですよね。

この場合の最適解は、「完全無料」をベースにしつつ、「体験版」を切り札に使う戦略です。

【小説・文学 無料戦略ポートフォリオ】

  1. 【ベース①】青空朗読 アプリ
    まずはこれをダウンロード。登録不要で、日本の近代文学の名作(漱石、太宰、芥川など)が聴き放題です。これがあなたの「基本ライブラリ」になります。
  2. 【ベース②】kikubon に無料会員登録
    次にkikubon。「青空朗読」にはないSF、ミステリー、ファンタジーといったジャンル小説(無料枠)をここで確保します。プロ声優の演技も楽しめますよ。
  3. 【切り札】Audible の30日間無料体験
    「ベース①②だけじゃ物足りない!」「東野圭吾が読みたい!」「ハリー・ポッターが聴きたい!」となったら、満を持して「切り札」を切ります。Audibleの圧倒的なエンタメ系ラインナップを30日間でしゃぶり尽くしましょう。
  4. 【長期戦】公共図書館 の電子図書館サービス
    ビジネス書戦略と同様、地元の図書館で読みたい小説(特に最新作)を予約しておきます。『謎解きはディナーのあとで』のような人気作も、待てば無料で聴けるかもしれません。

この戦略の強みは、なんといっても焦らなくていいこと。

「青空朗読」と「kikubon」という、恒久的に無料のサービスをベース(土台)にするため、解約や期限に追われるストレスがありません。普段はこの2つをBGMのように楽しみつつ、「どうしても読みたい最新作が出てきた時」や「大型連休で時間ができた時」だけ、とっておきの切り札としてAudibleの無料体験を使う、という流れです。

ビジネス書戦略が「短期集中型」だとしたら、こちらは「長期分散型」。あなたのペースで、コストゼロのまま、豊かな物語の世界を楽しみ続けられます。

文学作品は、時代を経ても色褪せない魅力がありますよね。それが無料で聴き放題なんて、本当にありがたい…!

登録なしで今すぐ無料で聴き始めたい場合は?

「いろいろ分かったけど、とにかく面倒なのは嫌!」
「クレジットカード登録とか、個人情報入れるのがもう無理!」
「今すぐ!1分後には聴き始めたいんだ!」

(笑)。その気持ち、めちゃくちゃ分かります。私もせっかちなタイプなので。

ご安心ください。そんな「今すぐ派」のあなたにも、完璧な選択肢があります。
登録なし、クレカ情報なし、完全無料で今すぐ聴き始められるのは、以下の2択です。

【登録なし・即聴き】最強の2択

① 青空朗読(アプリ or Webサイト)
これが「登録なし」の王様です。
スマホにアプリをダウンロード(無料)して、開いた瞬間に、そこはもう名作ライブラリ。聴きたい作品(例:『走れメロス』)をタップすれば、即再生が始まります。これ以上ない手軽さですね。
聴けるもの:日本の近代文学(漱石、太宰など)が中心。

② YouTube(アプリ or Webサイト)
これももちろん登録不要。
「朗読」「オーディオブック」と検索すれば、大量の動画が出てきます。青空朗読とかぶる文学作品も多いですが、YouTubeならではの「睡眠導入」「作業用BGM」といった専門チャンネルや、「ビジネス書要約」チャンネルも選べます。
聴けるもの:文学作品、怪談、詩、要約など多種多様。
注意点:広告が途中で入ることと、違法アップロードの可能性(前述)には留意しましょう。

どうでしょう?今すぐ聴き始められそうですよね。

もちろん、「登録なし」にこだわると、聴けるコンテンツは著作権切れの作品や、広告付きのものが中心になります。

もし「聴きたい本」が明確に(例:「あの最新ビジネス書が聴きたい!」と)決まっているなら、やはりAudibleやaudiobook.jpの無料体験(登録は必要ですが…)を活用するのが、満足度への一番の近道ではあります。

でも、まずは「オーディオブックってどんな感じ?」「聴く読書ってのを体験したい」という入り口としては、この2つはこれ以上ないほど優秀ですよ。

総括:オーディオブック無料の賢い使い方5選と今後の活用法

今回は、「オーディオブック 無料」で聴くための5つの方法(+図書館)と、目的別の賢い戦略(ポートフォリオ)について、網羅的に解説してきました。

最後に、今回の記事内容のポイントをまとめます。
  • オーディオブックの無料には「期間限定の無料体験」と「恒久的な完全無料」の2種類がある
  • 「無料体験」はAudibleやaudiobook.jpが代表格で、最新作が聴けるのが最大のメリット
  • Audibleは30日間無料、ラインナップが豊富(12万冊以上)で、解約はアプリからできずWebから行う
  • audiobook.jpは14日間無料(延長あり)、日本のビジネス書に強いのが特徴
  • 無料体験は「登録後すぐに解約」すれば、料金発生の心配なく期間終了まで楽しめる
  • 「完全無料」サービスは、登録不要で使えるものが多いが、最新作は聴けない
  • 「青空朗読」は、登録不要で著作権切れの日本文学を聴きたい場合に最適の無料アプリ
  • 「kikubon」は、無料会員登録でSFやミステリーなどのジャンル小説(プロ声優朗読)が楽しめる
  • 「YouTube」は、文学朗読から睡眠導入、ビジネス書要約まで幅広く活用できる万能ソース
  • YouTube利用時は、違法アップロードされたコンテンツに注意し、出典が明記されたものを選ぶ
  • 「公共図書館」の電子図書館サービスは、最新作を無料で借りられる可能性がある穴場(要検索)
  • ビジネス書目的なら「audiobook.jp」→「Audible」→「図書館」の無料リレー戦略が賢い
  • 小説・文学目的なら「青空朗読」「kikubon」をベースにし、読みたい時だけ「Audible」体験版を使う
  • 「登録なし」にこだわるなら「青空朗読」か「YouTube」の2択となる
  • 無料サービスを賢く使いこなし、自分に合うかを見極めて「聴く, を、活かす。」生活を始めよう

最後に

今回は、オーディオブックを無料で楽しむための具体的な方法と、目的別の賢い使い分けについて解説しました。

「無料体験」と「完全無料」のサービス、それぞれの強みと弱みを理解いただけたのではないでしょうか。

「聴く読書」は、あなたの生活を劇的に変えるポテンシャルを秘めています。

無料サービスは、その素晴らしい世界への「招待状」です。ぜひこの記事を参考に、あなたに最適な方法を見つけて、コストゼロから「聴く, を、活かす。」毎日をスタートさせてみてくださいね。

もし「聴きっぱなし」にせず、聴いた内容をしっかり知識として定着させたいと感じたら、こちらの記事も参考になるかもしれません。

(※「聴きっぱなしを防ぐ活用術」関連記事へのリンク)

また、Audibleやaudiobook.jpの無料体験を始めてみて、その具体的な使い方やおすすめ作品を詳しく知りたくなった方は、こちらの記事も役立つはずです。

(※「Audible/audiobook.jp活用法」関連記事へのリンク)

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